出世していくなら人脈は必ず必要
会社に勤める人なら、多くの場合できるだけ出世をしていきたいと考えることでしょう。
最近の若い世代は出世をするとむしろ仕事量ばかり増えて待遇は悪くなるから嫌だと敬遠する傾向もあるようですが、一般的には業務をしていく中で新たなスキルを得てそこからマネジメント業務へとキャリアをアップさせていくというのは仕事をしていく上での自然なルートです。
しかし出世を考えるなら、まずは社内で多くの味方を作るということが大切になります。
若い時期などは「仕事をするために必要なのは能力であって、人と慣れ合う必要はない」といった尖った意見を持っているものですが、実際にはそうではない企業がほとんどです。
経営者の立場になってみれば、自分の経営方針を忠実に実行してくれる有能な人材こそが最も欲しいものであるわけですから、いくら業務成績がよくても自分と全く意見が異なる人材が重用されるということはないでしょう。
一昔前ならば社内の派閥に所属してそこで上司にあたる人につくという方法が使えましたが、現在では社内の派閥自体があるところの方が希少です。
そのため社内においてどんな人が力を持っており、誰に気に入ってもらえることでより重要な仕事を任せてもらえるかということを見定めていくことが必要になります。
自分だけではなく周囲を巻き込んだ仕事を
人脈づくりは上司だけにするものとは限りません。
普段の仕事を円滑にしていくためには、むしろ同僚や一緒の業務担当をしている人との連携ができるかどうかが重要です。
周囲とのコミュニケーションで大切なのが、できるだけ多くの人と一緒に仕事をしていくという一体感を作るということです。
優秀な人ほど「人に任せるよりも自分でやったほうが確実だし早い」と思ってしまうものですが、それでは結果的に自分にばかり仕事が集中し勤務時間が伸びたりよけいな仕事を押し付けられたりということが起こってきます。
仕事をするときに周囲を頼るのは自分の能力のなさを示すものではありません。
上手に周囲と一緒に仕事ができるようになれば、自然と周囲からの信頼感も得られるようになることでしょう。