仕事にもある「ヒヤリハット」
自動車やバイクの免許を持っている人なら、教習所で「ヒヤリハット」について学習したことがあるでしょう。
この「ヒヤリハット」とは「1つの重大事故を作り出すまでにはいくつかの重大な失敗事例と大多数の軽度な失敗事例がある」という統計に基づく安全管理の考え方です。
私達は自動車の運転だけでなく、日常生活の中でもついついやってしまうミスというものを経験しています。
勘違いで日付を間違えてしまっていた、うっかり買わなくてはいけないものを忘れてしまっていた、手元が狂って置物を壊してしまったなど、小さなミスはいくらでも日常動作の中に潜んでいます。
ですがそんな軽度なミスも数百回と繰り返していくうちに重度のミスをおかしてしまう原因になり、それがさらには取り返しのつかないような重大事故や事件の元になってしまったりします。
仕事においては全くミスをしないということは難しいことですが、それでも小さなミスをたびたび繰り返さないようにしていくことこそが将来迎えるかもしれない重大なミスを防ぐための有効な手段となります。
小さなミスを防ぐには記録と確認
人は必ずミスをするものとはいえ、小さなミスというのは全員が満遍なく行ってしまうものではなくやってしまう回数が多い人と少ない人とがいます。
ミスが多い人にありがちなのが「前回のやり方から独断で考えてやってしまった」「思い込みの記憶をそのまま仕事に使ってしまった」「普段からデスクまわりの整理整頓をしていなかった」というような特徴です。
すべてのミス予防の基本となるのが、正確な記録と確認です。
「前回もそうだったから今回もそうだろう」といった「だろう」は業務においてはかなり危険であり、しっかり確認をしておかなかったばかりに重大な機会損失や納期遅れを発生させてしまうこともあります。
曖昧な部分を放置せずに何度も上司や客先に確認をしたり、独断や思い込みだけで行動をしないよう普段から集中して仕事をしていきましょう。