やってはいけないおじぎ
おじぎは頭を下げることであり、敬礼し意を表します。
しかし頭を下げるからと言って、首だけ動かしておじぎをする人がいますが、友達や知り合いなどには良いかもしれませんが、上司に対して行なってはいけない方法です。
おじぎは、上司に対して、そして先輩やお客様に対してでも、そのやり方は変わってきます。
・首だけを曲げずに、体全体を使って敬礼しおじぎする。
・頭を下げるときよりも、体を起こすときにゆっくり上体を戻す。
・礼の始めと終わりは相手の目を見る。
・目を見るときは睨まないようにする。
・両手をズボンの脇の縫い目に合わせます。
このように基本は行ないます。
女性は両手を体の前で合わせるのが良いと言う人もいますが、女性も男性と同じくズボンの脇に手は置きましょう。
おじぎの種類
・会釈
上体を15度ぐらい傾ける行い方であり、視線は3mぐらい先を見ます。
朝の挨拶や通路などでのおじぎ、お客様を迎えるときに行なうおじぎです。
・敬礼
上体を30度ぐらい傾ける行い方であり、視線は2mぐらい先を見ます。
お客様をお迎えする時に使うおじぎであり、状況によって会釈と使い分けても良いです。
・最敬礼
上体を45度ぐらい傾ける行い方であり、視線は1mぐらい先を見ます。
お礼を言うときや、謝罪するとき、お客様をお送りするときなどに使うおじぎであり、一番上体を深く傾ける行い方です。
さらに、これよりも90度ぐらいまで傾けて、手は膝に置くおじぎもあり、最大限の敬意を表する方法です。
こちらは闇雲に使うのはあまり良くありませんので、場所や相手を考えて行なわないとなりません。
社内で人とすれ違うとき
社長や重役、重要なお客様とすれ違うときは、立ち止まりおじぎして、相手が通り過ぎるのを待ちます。
重要なお客様が一人でいる場合は、いらっしゃいませと挨拶しても良いです。
ただし誰かと会話しているなら、挨拶はしない方が良いです。
上司や先輩とすれ違うときは、その日初めて会うなら挨拶をして、一日の終わりの時にはお疲れ様でしたと声を出し挨拶します。
それ以外の時は軽く会釈します。
他部署の人との場合は、顔見知りでなくても会釈します。
一般の来客者に対しては、基本は会釈であり、顔見知りの方には挨拶しても良いです。
以上がおじぎの仕方であり、重要なのは頭を下げて、相手の目線を外さず見るということです。
会釈するにしても、目線を下げるだけでも印象が違います。
おじぎは、気持ちを体で表現することが出来る方法であり、おじぎの深さによって相手への敬意の表示も違ってきます。
行なうときは必ず背筋を伸ばして、上体を曲げるようにして、イメージとしては腰を中心に曲げる感じです。
慣れないと綺麗におじぎは出来ないので、鏡を前に何回か練習しても良いでしょう。