偉人達も悩んでいた人間関係
仕事における人間関係の問題は、業務そのものに多大な影響をおよぼすほどのストレスになります。
人間関係で深い悩みを感じると、まるで自分だけが世界から孤立をしていて誰も助けてくれないような孤独感を感じてしまうこともあるものですが、そんな時には過去の偉人たちが残した言葉に触れてみるということをおすすめしたいです。
友人や知人、上司部下に対しての名言・格言は古代の頃から多く残されてきており、それだけ遠い過去から人は人との関係に悩み続けてきたのだということがわかります。
直接的な暴力を伴わない人間関係の問題というのは見方を変えれば「心」だけで解決できる問題でもありますので、今一度自分なりに気持ちを整理しどうして自分はこんなに悩んでしまうのだろうということを考えなおしてみてください。
これから紹介する偉人たちの名言の中にも、そんな気持ちの整理に役立つ重要なヒントが多く含まれているはずです。
許せないという気持ちは自分を傷つけること
人間関係を悪くするきっかけとしてよくあるのが、何かの拍子にどうしても許すことができない行動や発言をしているのを聞いたということです。
大事な仕事を放り出して逃げた、約束していたことを裏切った、自分や大切な人を侮辱するようなことを言ったなど、それまでは特に何も感じていなかったという人がふとしたきっかけのときに本音や本性がぽろりと漏れそれが決定的な人間不信になってしまうということはよくあります。
そうしたことがあるとどうしてもその後の付き合いをしていても悪かった思いばかりが気持ちの中に入り込み、それまでのような気持ちで話をすることができなくなってしまいます。
確かにどうしても許せないことをした人を簡単に忘れることはできません。
ですが許せないという思いを持ち続けるということは、言い換えればずっと不愉快な気持ちを自分が持ち続けてしまうということにもなるので、結果的に自分自身を傷つける行為になってしまいます。
「弱いものほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ ~ガンジー~」
という言葉があります。
「人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ ~ロバート・フロスト~」
というものもあり、許せないという思いを持ち続けないということこそが人間関係における悩みを軽くしてくれることということを教えてくれます。
「細道で犬に出会ったら権利を主張して咬み付かれるよりも犬に道を譲った方が賢明だ。例え犬を殺したとしても、咬まれた傷は治らない ~エイブラハム・リンカーン~」
という言葉もあります。
許せない、仕返しをしたいという気持ちは良い意味でモチベーションになればよいのですが、ただ不愉快な気持ちを呼び起こすだけならいっそ捨ててしまうのがいいと言えます。
相手の悪いところばかりを見ていませんか?
もう一つ人間関係の悪化時によくあるのが、一度「苦手だな」と思った相手に対してよくない部分ばかりを見てしまうということです。
そうした気持ちになるのは突然ではなくそれまでのストレスの積み重ねが関係していることもよくありますが、一旦「この人は嫌な人だ」と思い込んでしまうとそれ以降その人がどんなによいことをしても素直に受け取れなくなってしまいます。
「どんな愚か者でも、他人の短所は指摘できる。そして大抵の愚かな者はそれをやりたがる ~ベンジャミン・フランクリン~」
という言葉があります。
人の悪口を言ったり揚げ足をとったりするということは、やっている本人こそ一時的に満足感がありますが、長期的には自分自身への評価を大きく下げることにもなってしまいます。
人の悪いところばかりを気にしていると自然にどんなものを見ても悪い方向にばかり捉えてしまうクセがついてしまいますので注意したいですね。