入ってみてガッカリする企業とは
ハローワークに掲載されている求人票の内容が実際の業務と著しく異なっているケースが数割もあったというニュースは耳に新しいところですが、実際のところ就職をして内部に入ってみないとわからないのが企業の実態です。
同じ企業内であっても従業員が数千人規模にもなる大企業などではその部署ごとに独特の社風が形成されていることも珍しくなく、入ってみてから「こんなはずじゃなかった」とガッカリしてしまうこともあります。
極端な話、求人票や面接の時には「ぜひうちに来て実力を発揮してもらいたい」と大歓迎の構えをしてくれていたような企業が、就職をしてみてすぐに超過残業や無理な納期を慢性的にさせてきたなんてことだってあるのです。
そのためこれから転職をするという時には求人票に記載されている内容だけを鵜呑みにするのではなく、自分の目でしっかりと企業実態を見抜く技能が必要になってきます。
基本的なコツとしてよく知られているのが「ブラック企業によくある特徴」です。
これは「ハローワークに常に求人が出されている」「一気に大量の求人が出されている」といったようなところがポイントになります。
特に工学系の仕事というのは長年勤務をする人によって技術力が支えられるという側面もあるため、頻繁に離職者がいる職場というのは相当に勤務環境が悪いと思った方がよいでしょう。
社風は人事評価にこそよく表れる
社風チェックの上級テクニックとして使われるのが、面接時に「人事評価の方法を訪ねる」というものです。
実はこの人事評価にこそ企業の体質が最も表れると言ってもよく、そこでどんな能力を持った人がより会社
に重宝されているかということを見ることで社風の大部分を推測することができます。
例えば個人の裁量権が多く与えられる職場においては人事評価はあくまでも結果が重視されることになりますので、社内の人間関係が比較的希薄であるのに対し結果を出すことが強く求められます。
逆にトップである経営者の力が強く、即断即決で物事が進む会社では体育会系的な協調力が求められ、周囲とのコミュニケーション能力が高い人がより会社から高い評価を得られるようになります。
そのあたりは全く自分の好みによるのでどういったところがよいかということは一概に言えませんが、以前の就職で人間関係の問題を強く感じた人などはそうした社風チェックにも注意をしていった方がよいと言えます。