正しい敬語を身につけるために
会社に入って仕事をすれば、上司や取引先の人と会話することは必須で、敬語も必要となってきます。
新人向けの研修でも敬語の使い方や、マナー研修を行なうような会社はありますが、やはり研修を受けただけでは、すぐには身につかないのが敬語です。
自分でも意識して敬語を使うのと、やはり周りの社員や上司の敬語の使い方も良く聞いて真似するべきです。
最近は上司でも正しい敬語を使っているとは限らないので、周りの人の会話を聞くだけでは、正しい敬語が身につかない場合もあります。
上司やお客様に使うべきでない言葉
・ご苦労様です。
目下の人に用いる言葉なので、お疲れ様ですと言いましょう。
・了解しました
敬意のない言葉であり、承知しましたまたはかしこまりました、を用います。
・お世話様です
これは少しニュアンスが難しいですが、お世話になっております、を用いるようにします。
・ご一緒します
上司などに食事に誘われた時は、ご一緒は対等な立場の人に使う言葉です。
正しくは、お供させていただきます、と言いましょう。
・参考になりました
目上の人には、勉強になりました、と言います。
・すいません
すみませんの口語として定着した言葉であり、目上の人に用いるのは不適切です。
ビジネスではすみませんという言葉を使うのは、良くないと考えるところもあります。
すみませんには感謝と謝罪の2つの意味があるので、正しくは、ありがとうございますと申し訳ございません、と別々に伝えるようにします。
・我が社
外で使うと偉そうな印象を与えるので、弊社または当社が正しい言葉です。
・なるほどですね
これは日本語としてもおかしな表現です。
元々はなるほど、そうですねを組み合わせた言葉であり、目上の人に用いるならおっしゃるとおりです、と言うべきです。
・お座りください
お客様の来客応対などで使うことが多い言葉かもしれませんが、どうしても犬のお座りのイメージに重なります。
正しくは、おかけくださいと言います。
まずは何か敬語を学び使ってみる
敬語は状況によっても、どの言葉を使うべきかも変化します。
また、敬語と言われる言葉も数多くあり、一言では表せないほど種類もあります。
このために、1つ1つ覚えて使い方を習得していかないとなりません。
そのためには、まずは敬語は何があるのか学び、どこでどの言葉を使うのか勉強しましょう。
そして該当するシーンになったときは、実際に敬語を使ってみましょう。
間違えているかもしれないと、恐れることはせず、遠慮せずに使っていきましょう。
上司や同僚の方がいれば、そのときに間違いがあれば教えてくれるかもしれません。
そのよういして、少しずつ正しい敬語の使い方を覚えていくのです。